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青森県 花の名所5選!チューリップ・りんごの花・ぼたん・つつじ・バラ

いとをかし、青森の春

青森県 花の名所5選!チューリップ・りんごの花・ぼたん・つつじ・バラ

冬が長い青森県。植物たちも温かくなるのを待っていたかのように、春が来るとたくさんの花が咲いて、見る人たちを楽しませ、笑顔にしてくれます。春から夏にかけて咲く、青森の花の名所を旅しましょう。

風に揺れるチューリップ畑で、心まで華やかに

北国・青森でも春の陽気が感じられるようになる4月下旬。五戸町にある「正子(しょうこ)のチューリッぷ園」では、まるで海外にいるかのようなチューリップ畑を満喫できます。


五戸町は、青森県の県南地方にあり、東北新幹線が停まる八戸市から車で30分程度の町。十和田市や八戸市からのアクセスがよい場所にあります。

目的地に向かうには、五戸町の住宅地にある細い路地を進んでいきます。この道で合っている…?と不安に思い始めた頃、「正子のチューリッぷ園」ののぼりを発見。舗装されていない上り坂の道を進んでいくと、チューリップ園の駐車場がありました。


車を停めてから旗や看板を目印にさらに森のなかを進んでいき、ようやく到着した「正子のチューリッぷ園」。一気に森が開けて、黄色、ピンク、オレンジ、赤…カラフルな景色が目に飛び込んできます!入り口には大きなオブジェがあり、そのすぐ後ろにはチューリップが風に揺れていました。

「正子のチューリッぷ園」は、五戸町に住む鳥谷部正子さんが始めたチューリップ園。園内には約300種・10万株以上のチューリップが植えられているそうで、チューリップが咲くこの時期だけ、一般のお客様にも観ていただきたいとの思いから開放してくださっています。

園内は、傾斜のある畑の畝(うね)に沿ってチューリップの色や種類がきれいに分けて植えられています。一歩進み、視界が変わるたびにチューリップの色の重なり合いが変わっていきます。畑の下のほうから見上げても、高所から見下ろしても、どの角度からでもカラフルで元気いっぱいのチューリップを眺めることができますよ。


また、園内に咲いているチューリップの鉢植えや苗、切り花の販売もしているので、購入して帰ることもできます。こんなにきれいに咲いているのを観てしまうと、ついつい自宅のお庭にも咲かせたくなりますね。

旅人メモ:正子のチューリッぷ園

【基本情報】

 ◆開催期間:4月26日~5月10日前後

 ◆会場:正子のチューリッぷ園(三戸郡五戸町字石仏前(五戸町役場から車で約5分、のぼりや看板が目印))

 ◆TEL:090-7067-9370(鳥谷部)/0178-62-7155(五戸町観光協会 ※平日8:30~17:15)

 ◆入場料:大人300円

 ※その年によって開花時期が変わるため、向かう前はこちらをご確認ください。

 ※勾配のある畑のなかを散策するので、訪問する際はスニーカーをおすすめします。

品種ごとに異なるりんごの花に個性を感じる

弘前市のお花といえば、日本一とも言われる弘前城の桜を思い浮かべる方も多いでしょう。ですが、桜が終わったあとに見ごろを迎えるお花があるんです。

それが、りんごの花。みなさんも知ってのとおり、りんごが有名な青森県。りんごの花は、青森県のシンボルとして制定されています。りんごは秋に収穫される果物ですが、花が咲くのは5月上旬頃です。弘前市りんご公園では、時期を迎えるとりんごのお花見ができますよ。

りんごの花は蕾がピンクで、咲くと真っ白な花びら。桜よりも一回り大きな花です。弘前市りんご公園では80種・2300本のりんごの木が植えられているそうで、岩木山を目の前に眺めることができるすり鉢山展望台からは、一面がりんごの花で真っ白になった景色を望めます。

りんごの花の色やかたちは、品種によって異なります。園内には主力品種のりんごのほかに世界各国のりんごの木があり、一風変わった個性のあるりんごの花を見比べてみるのもおもしろいです。これらの花が大切に育てられ、秋には美味しいりんごになる…植物や自然のエネルギーを感じます。


りんごの街・弘前だからこそできるりんごのお花見を堪能してみてはいかがでしょうか。

旅人メモ:弘前市りんご公園

【基本情報】

 ◆開花時期:4月下旬~5月上旬

 ◆会場:弘前市りんご公園(弘前市清水富田字寺沢125)

 ◆TEL:0172-36-7439(弘前市りんご公園)

 ◆入場料:無料

 ※開花時期については、こちらをご確認ください。

大輪のぼたんの花に心奪われる

5月中旬になると、春の花が一気に見ごろを迎えます。

長谷ぼたん園で開催される「南部町ぼたんまつり」は、ぼたんはもちろん、たくさんの花に囲まれた時間を過ごすことができる、お花が好きな方にはたまらないイベントです。


「長谷ぼたん園」ののぼり旗を目印に山道を車でしばらく走ると恵光院というお寺があり、隣接しているのが名久井岳の中腹に位置する「長谷ぼたん園」です。

園内に一歩入ると、大輪のぼたんの花がお出迎え。さらに傾斜のある道を奥に進んでいくと、針葉樹にすっぽりと囲まれるようにしてぼたん園が広がっていました。

長谷ぼたん園は、隣接する恵光院の檀家一行が、奈良県の長谷寺からぼたんの苗を譲り受けたことをきっかけに、南部町がふるさとづくりの一環として、「町民一人一本」を合言葉に整備に取り組んできたものだそう。

園にはぼたんの花がおよそ130種、8,000本植えられていて、その規模は東北最大級です。ふわりと甘くやさしいぼたんの香りと美しい花に、思わず笑顔がこぼれます。

人の顔ほどのサイズがある大輪のぼたんが、見渡す限り広がっているさまはまさに絶景。こんなに大きなお花が美しく咲いているのを見たのは初めてです。花が大きいのだから、当然花びら1枚のサイズも特大サイズ!3センチほどのつぼみから咲くパワフルなぼたんの花に生命力を感じます。

ぼたんのほかにも、つつじや藤の花、芝桜などの春の花がたくさん咲いていて、四方八方どこもかしこも美しい長谷ぼたん園。その年によってそれぞれの花の開花時期がずれることもあるそうですが、ぴったりと時期が合うと花に囲まれた桃源郷のよう。

山の中にひっそりと佇む楽園に、心ゆくまで酔いしれてみませんか。

旅人メモ:長谷ぼたん園 南部町ぼたんまつり

【基本情報】

 ◆開催期間:5月中旬~下旬

 ◆会場:長谷ぼたん園(三戸郡南部町大字大向字長谷3)

 ◆入園賛助金:高校生以上 500円

 ◆TEL:0178-38-5965(南部町ぼたんまつり実行委員会事務局)

 ※開花状況によって開催期間が変更になる場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

 ※園内は山の中にあり、傾斜があるのでスニーカーで行くことをおすすめします。

山全体がツツジにつつまれる、春の茶臼山公園

長谷ぼたん園が『山の中にあるお花畑』なら、大鰐町の茶臼山公園は『山そのものがお花畑』と言えるスポットです。大鰐町の温泉街を見下ろすようにある青森県立自然公園「茶臼山公園」は、その名のとおり山全体が公園となっています。

茶臼山公園には遊歩道があり、いくつかの道から頂上へアクセスできるようになっているのですが、その遊歩道沿いにびっしりと咲いているのがツツジです。5月中旬から下旬にかけて、約40数種、1万5,000本以上のツツジが一斉に花開き、遠目に見ても茶臼山がツツジの花で彩られているのが分かるほど。

遊歩道の階段を一歩進むごとに、色とりどりのツツジが目に飛び込んできて、景色がどんどん変わっていきます。鮮やかなツツジは青空によく映えて、写真に撮るとまるで南国にいるかのようなまぶしい景色でした。


茶臼山公園には、ツツジのほかに山野草など300種類もの植物が植生しています。遊歩道を散策しながら山野草を気軽に見ることができるのも、茶臼山公園の魅力です。また、山頂へ向かうまでの遊歩道は俳句を刻んだ句碑が並ぶ「俳句の小径(こみち)」とも呼ばれているそうです。

頂上まで上るとだいぶ息が上がりますが、頂上には展望台もあり大鰐の街並みを眺めることができます。大鰐町は昔ながらの温泉街。街なかを歩けばいくつか足湯もあるので、公園の帰りに寄ってみてもいいかもしれません。

旅人メモ:大鰐温泉つつじまつり

【基本情報】

 ◆開催期間:5月中旬~下旬(開催時期については毎年異なります)

 ◆住所:青森県立自然公園「茶臼山公園」(大鰐町大鰐字茶臼館)

 ◆TEL:0172-55-6561(大鰐温泉観光協会事務局)

 ◆入場料:無料

 ※詳しくはこちらをご確認ください。

 ※ハチやアブなどの虫が多いので、虫除けスプレーや肌の露出の少ない服がおすすめです。


可憐で芳醇。五感で感じるバラ園

春を代表する花といえばもう一つ。青森に素敵なバラ園があるのをご存じですか。

七戸町にある「東八甲田ローズカントリー」は、5万平方メートルを超える広大な敷地でさまざまな品種のバラを栽培している青森屈指のバラ園です。6月中旬から9月末頃まで、長期間美しいバラを楽しめますよ。

バラには「春バラ」と「秋バラ」があり、春バラは大きく色鮮やかな花が特徴。秋バラは濃い色味と豊かな香りが特徴だそう。行く時期によって花の楽しみ方が異なるので、何度行っても違った楽しみ方ができそうですね。


園内はかなり広いため、入り口にあるマップのおすすめルートを巡るとちょうどよさそうです。

園内ではバラの摘み取り体験や、フラワーアレンジメント体験なども行っているそう。また、カフェメニューにもローズソフトクリームやローズフィズなどバラを使ったメニューが満載なので、バラ好きにはたまりません。

併設するバラのお店では、毎朝ハウスで摘み取った生花のバラやドライフラワー、バラから抽出したアロマエッセンスやバラ石鹸など、美肌にもよいとされるローズエキスを使用した商品を購入できますよ。 旅を思い出せる香りを持ち帰ることができるのは、バラ園ならではです。

旅人メモ:東八甲田ローズカントリー

【基本情報】

 ◆開花期間:6月中旬~9月末

 ◆住所:東八甲田ローズカントリー(上北郡七戸町字山舘25-1)

 ◆TEL:0176-62-5400(東八甲田ローズカントリー)

 ◆入場料:無料

 ※開花時期については、こちらをご確認ください。

青森の春夏を彩る花の名所を旅してきました。

雪が解けると、あっという間に駆け巡る青森の春。花が放つまぶしい彩りから、たくさんの元気をもらえそうです。

見ごろの時期を狙って、ぜひ最高のタイミングで満開の花を堪能してみてくださいね。

  • 正子のチューリッぷ園
  • 弘前市りんご公園
  • 長谷ぼたん園
  • 茶臼山公園・俳句の小径

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